キタムラフユトの日常

還暦過ぎのおっさんが日々感じていることを気ままに綴るブログです

サッカーW杯のメンバー選考を機に思ったこと

サッカー日本代表の画像

(画像出典:www.footballchannel.jp)

サッカーW杯の日本代表メンバー26人がおととい発表されましたね。

メンバー選考は代表監督の専権事項なので、外野がとやかく言っても始まりません。
スポーツは結果が全てなので、負けたら監督の責任、勝ったら活躍した選手が称賛される—といったところでしょうか。

個人的には外して欲しかった選手、代わりに入れて欲しかった選手の名前も浮かびますが、無い物ねだりをしてもしょうがないのでそこは我慢するしかありません。

今度のカタール大会、予選リーグで当たる相手を見る限り、冷静に考えたら予選敗退が濃厚と見るべきでしょうね。

ただ、勝負事はやってみないとわからないという側面もあるので、日本代表としては「ドーハの奇跡」に懸けるしかないかも。


僕がサッカーの、特に日本代表の戦いに興味を持ち始めたきっかけが「ドーハの悲劇」と呼ばれた、93年のアジア地区最終予選の対イラク戦でした。

ワールドカップ初出場がかかったこの試合、日本は2-1とリードしたまま後半ロスタイム(現在はアディショナルタイム)に突入。(勝てば無条件で出場が決定)

誰もが数分後には歓喜の瞬間を迎えられるだろうと期待に胸踊らされる中、悲劇は起こってしまったんですね。
イラクコーナーキックを与えてしまい、意表を突くショートコーナーからのセンタリング、ニアにいた相手選手のヘディングシュートがGK松永をあざ笑うが如くゴール左隅に吸い込まれて万事休す—。
あまりのショックにピッチ上で次々に倒れこむ日本代表戦士たち…。

後になって考えると、これがワールドカップに何度か出場しているチームであれば、同点でへたり込んでいないで試合終了の笛が鳴るまで点を取りに行くところだったと思うけど、その頃の代表はそこまで成熟していなかったんですね。

このチームの絶対的エースだったキングカズこと三浦知良選手は、次の98年フランス大会で初出場を決めた日本代表(岡田武史監督)のメンバーから外れるという“事件”が起きて笑、結局、悲願のW杯出場が叶わなかったんですよね。

その悔しさというのは本人にしかわからないと思いますが、日本のサッカー界を引っ張り続け、プロリーグ化や日本サッカーの驚異的なレベルアップに多大なる貢献をした選手であっても、温情だけでは選ばれないのもまた、日本代表ってことなんだと。

今回の選考でも、長年エースFWとして代表を引っ張ってきた大迫選手が選ばれなかったというのが話題になっています。
これも代表ファンの一人としては寂しいことでしたね。

次世代エース候補の上田綺世選手や前線で走り回れる前田大然選手の走力との比較で悩んだところだと思いますが、若いメンバーでボロ負けしたら「ほら、言わんこっちゃない」と言われるんでしょうね、多分笑。

ドイツにしてもスペインにしても「負けて当たり前の相手」なのだから、逆にやりやすいとも言える。
試合の大部分で相手にボールを支配されるのがわかっているので、日本としては前線からの守備を徹底して相手の攻撃を遅らせ、耐えて耐えて最後、カウンターでのワンチャンスを決めきるしかないよね、っていうところかと。

今回のチームの弱点としては、フリーキックで直接ゴールを奪えたりセットプレーで効果的なボールを出せる強力なキッカーがいないことでしょうね。(俊輔、本田、遠藤保みたいな)
久保建英選手もいいキッカーですが、決め切れない場面を多く見させられているのでやや物足りない印象です。

ふた昔前の日本代表は強豪相手だとセットプレーでしか点を取れない感じもありましたが、今は逆ですね。
ただ、ゴール前であまりにも綺麗につなごうとして結局ゴールを奪えない場面が多すぎるし、セットプレーでも点が取れていない。
世界の強豪相手に綺麗なゴールなんか取らせてもらえないんだから、意表を突くセットプレーとかミドルシュートをもっとガンガン打ったらいいのに、といつも思います。

ドリブルのうまい選手が増えたのでそこは見ていて楽しめる部分ですが、攻撃のバリエーションが少ないのは監督の責任じゃないかなぁ。(偉そうだけど)

ともあれ、せっかくドイツやスペインといった世界トップレベルと試合出来るのだから、思い切ったチャレンジをして相手を慌てさせてほしいものです。